子供をコントロールしようとするから

赤ちゃんや幼児は身の回りのことが自分でできません。そのため、親に頼り切って甘えます。しかし、成長するにつれてできることが増え、「自分でやりたい」という自立への気持ちが強くなっていきます。

一方で親はまだまだ子供が心配ですから、何かと手や口を出したくなってしまいます。お互いの意識のズレが良好な関係構築を阻みます。

さらに、親自身の持つ常識や心の前提を無意識に当てはめて、子供をコントロールしようとしていることがあります。しかし、必ずしも子供は親の思い通りの言動をするとは限りません。そのような状況から、うまく親子関係を築けていないように感じられることがあります。

お互いに勝手な期待を持つから

親は子供に対して「将来はこうなってほしい」と理想を抱いていることがあります。そのため、良かれと思って子供の人生に口を出し、反抗されてしまうことがあります。また、子供も「親なんだからこれくらいしてほしい」と勝手な期待を抱いて、親に強く当たってしまうこともあります。

本音を伝えることができていないから

親子は一つ屋根の下で暮らす近しい存在ですので、感情的になりやすい面があります。「怒り」や「拗ねる」などの反応は、親か子が、あるいは互いに、普段から本音を伝えずに我慢を積み重ねていることで出ることがあるのです。

そもそも、自分の心の奥底にある本音がどういうものなのか自分自身でよくわかっていないことが多いです。自分の本音を伝えることなしに、それぞれの正義で相手を非難したり押しつけたりすることが積み重なると、良好な関係の構築は難しいかも知れません。

自分を客観的に見つめる

カウンセラーに相談するためには、自分の心の中だけで抱えていた問題を整理しながら話す必要があります。その作業の中で「こんなことに悩んでいたのか」と客観的に問題を見つめ直すことができます。

また、カウンセラーから質問を受けることで、自分では考えもしなかった視点から問題を見つめることができます。

親子関係がうまくいかない時には、感情的になってしまいがちです。カウンセリングを利用することで、冷静に解決への道を探ることができるでしょう。

自分を変える方法を得られる

カウンセリングでは「自分」を変えることができます。親子関係は親と子供がお互いの言葉や態度に反応し合って作られていきます。そのため、親が言葉や態度を変えていくことで、自然と子供の反応にも変化が現れてきます。

また、同じようなトラブルに直面しても、自分自身の受け取り方を変えることで心に余裕が生まれます。受け取り方の幅を広げるためにもカウンセリングは効果的です。